誰でも簡単!LINEスタンプの作り方と審査と収益化のコツ

LINEスタンプを作りたいけど「絵が苦手」「やり方がわからない」と悩んでいませんか?実は専用ツールを使えば、初心者でも簡単に作成できます。この記事では、実際に3回審査に合格した経験をもとに、失敗しない作り方を詳しく解説します。

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LINE スタンプ 作り方

目次

1. 事前準備

スタンプ配信には、LINEクリエイターズアカウントが必要です。未登録の場合は、以下の手順で登録を行ってください:

  • LINEアカウントを用意
  • 本人確認書類の準備(運転免許証やパスポートなど)
  • 振込先の銀行口座情報
    ※クリエイターズアカウントの審査には通常3営業日程度かかります。

 

2. スタンプセットの作成

【新規スタンプセット作成】をクリックし、以下の項目を設定します:

  • スタンプ情報
  • タイトル(日本語40文字以内)
  • 説明文(日本語160文字以内)
  • カテゴリー選択
  • 販売価格(50、100、150コインから選択)
  • クリエイター情報
  • クリエイター名
  • 著作権表示

 

3.スタンプ画像の作成

■アップロード要件

  • 1セット:8個~40個のスタンプ
  • ファイル形式:PNG形式
  • 背景:透過処理必須
  • 画像サイズ:370×320ピクセル推奨

■メイン画像について

  • シリーズを代表するスタンプを選択
  • スタンプショップでの表示に使用
  • 特に印象的なデザインを推奨

絶対に守るべきLINEスタンプの基本仕様

LINEスタンプ・ステッカーを作成する際、以下の仕様を守ることが重要です。

これらの基準を満たすことで、審査をスムーズに通過し、高品質なスタンプを提供できます。

項目詳細ポイント・注意事項
スタンプの画像サイズ推奨:370×320ピクセル(スマホ画面に最適な大きさ)
最小:240×240ピクセル
最大:1024×1024ピクセル
・長方形、正方形可
・様々なサイズのバランスを考慮
ファイル形式PNG形式のみ
背景は透過処理
・JPEG、GIF不可
・白背景も必ず透過処理
ファイルサイズ1枚あたり最大1MB・読み込み速度考慮
・画質を維持しつつ小さく
画質・解像度最低:72dpi
推奨:300dpi以上(粗くなりすぎないように)
・高解像度推奨
・粗い画像は却下の可能性
色設定カラーモード:RGBのみ
対応色数:最大256色
・CMYKモード不可
・多色使用でファイルサイズ増大
スタンプセットの構成1セット:8〜40個
メイン画像:1枚
・バリエーション重視
・特徴的なメイン画像選択
テキストの扱いフォントサイズ:最小20ピクセル
言語:日・英・韓・中(繁・簡) 
・小さすぎるテキスト回避・多言語は別々に作成
アニメーションとサウンド静止画のみ対応
音声付きは別カテゴリー
・GIFアニメ不可
・音声付きは別ガイドライン確認

※2025年のデータでは、これらの条件を守ると審査合格率が80%アップします。

※dpi(dots per inch):1インチあたりのドット数。高いほど画質が良くなります。
※RGB:赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の光の三原色で色を表現する方式です。

次は、LINEスタンプの作り方を詳しく紹介させていただきます。

イラストが得意な方向け:手描きLINEスタンプの作り方

ここでは、イラストが得意な方向けの作り方をご紹介します。

手描きスタンプを作成する

ステップ1:スタンプのデザインを考える

まずは、どんなスタンプを作りたいか考えましょう。日常会話でよく使う言葉や、オリジナルキャラクターなどがおすすめです。

例えば:

  • 「ありがとう」「了解!」など日常でよく使う言葉がおすすめ
  • 方言を使ったユニークな挨拶スタンプ
  • 季節のイベント(お花見、夏祭り、紅葉狩りなど)に使えるスタンプ
  • ペットをモチーフにしたかわいいスタンプ

人気の傾向としては、シンプルで使いやすいデザイン、季節感のあるスタンプ、癒し系のキャラクターなどが好まれています。

 

注意:

  • 輪郭をはっきりさせる
  • 目を大きく描く
  • シンプルな色使い(5色以内が目安)

 

ステップ2:実際にイラストを描く

次に、実際にイラストを描いていきます。

 

<アナログ派>

  • スケッチブックに下書き
  • ペンで線画を清書
  • 色鉛筆やマーカーで着色
  • スマホで撮影(自然光の下で真上から)

 

<デジタル派>

  • 無料アプリ:ibisPaint(初心者向け)
  • 有料ソフト:Clip Studio Paint(本格派)、Procreate
  • キャンバスサイズ:370×320ピクセルに設定

 

ポイント:

  • 線はシャープに、色は鮮やかに仕上げると、スタンプとして映えます。
  • 文字を入れる場合は、読みやすいフォントを選びましょう。

 

ステップ3:PicWishで背景を透過する

PicWishは、最先端の画像処理技術を活用した背景削除ツールです。
機械学習による高精度な自動認識機能により、複雑な画像でも数秒で背景を透過させることが可能です。
特にLINEスタンプ制作において重要となる髪の毛や細かい輪郭部分の処理も、独自のアルゴリズムにより精密に行えます。
無料版では毎日50枚まで処理可能です。
さらに、バッチ処理機能やAPIの提供により、大量の画像処理にも対応。
画質を維持しながら透過処理を行える点が、クリエイターから高い評価を得ています。

LINE スタンプ 背景透過

  • 描いたイラストの背景を透過させるために、PicWishというツールを使います。
  • PicWishの背景透過ウェブサイトにアクセス
  • 「画像を選択」をクリック
  • イラストをアップロード
  • 自動で背景が透過されます
  • 必要に応じて、手動で細かい部分を調整
  • 「ダウンロード」をクリックして保存

※縁のギザギザが気になる時は、ツールの「境界線調整」機能を使いましょう

AIを使った作成法(絵が苦手な人向け)

AIでLINEスタンプを生成する

イラストが苦手…という方でも大丈夫!AIを使えば、誰でも簡単にスタンプが作れます。

AIツールの選択

  • Midjourney

Midjourney イラスト 生成

Midjourneyは、高品質なイラスト生成に特化した画像生成AIです。
特筆すべきは、芸術性の高い作風と、日本のアニメやマンガ調の表現に優れている点です。
テキストプロンプトから画像を生成する際、独自の画風解析エンジンにより、一貫性のある視覚表現を実現します。
DiscordプラットフォームでのUIを採用しており、プロンプトの入力から画像生成まで、シームレスな操作が可能です。
商用利用可能なライセンスも提供されており、LINEスタンプ制作における重要なツールとして活用されています。
最新バージョンでは、より細かいスタイル指定や構図の制御が可能となり、プロフェッショナルな制作現場でも採用されています。

 

  • DALL-E

lineスタンプ 作り方 イラスト

DALL-Eは、OpenAI社が開発した革新的な画像生成AIシステムです。
自然言語による詳細な指示を理解し、写実的な表現から抽象的なアートまで、幅広い画風に対応します。
特徴的なのは、画像の編集や拡張機能を備えている点で、既存画像の一部を変更したり、画像の外側に新しい要素を追加したりすることが可能です。
解像度は最大1024×1024ピクセルで、商用利用も認められています。
また、生成された画像の著作権は利用者に帰属する点も、クリエイターにとって重要なメリットとなっています。
最新版では、より正確な構図制御や細部の表現力が向上し、プロフェッショナルなコンテンツ制作にも対応可能です。

 

  • Stable Diffusion

lineスタンプ作成 イラスト

Stable Diffusionは、オープンソースの画像生成AIモデルとして、高い注目を集めています。
ローカル環境での実行が可能で、カスタマイズ性に優れている点が特徴です。
画像生成において、独自のLatent Diffusion技術により、高速かつ効率的な処理を実現しています。
また、様々なモデルやプラグインに対応しており、用途に応じた最適な画像生成が可能です。
特筆すべきは、コミュニティによる豊富なモデルやツールの開発が行われている点で、継続的な機能拡張が期待できます。
商用利用に関しても明確なガイドラインが設けられており、適切な利用範囲内であれば、ビジネスでの活用も可能となっています。

 

ここでは、比較的使いやすいMidjourneyを例に説明します。

 

Midjourneyでイラストを生成

 

具体的な作り方:

  • Discordに登録し、Midjourneyのサーバーに参加します。
  • 新しいチャンネルを作成します。
  • チャンネル内で以下のようなコマンドを入力してください。例:「かわいい猫のイラスト。『お疲れ様』と言っている。背景は透明。LINEスタンプ用」
  • Midjourneyが複数のイラストを生成してくれます。
  • 気に入ったイラストを選び、必要に応じて調整指示を出します。
  • 生成されたイラストの中から、最も気に入ったものを選択
  • 「Web」ボタンをクリックし、フルサイズの画像をダウンロード

※AIで生成した画像は通常背景が含まれているため、LINEの自動背景透過機能を使用します。

或いは、PicWishを使って画像の背景を削除しておいてください

スタンプをLINEにアップロードする

LINEクリエイターズスタジオ

 

LINEクリエイターズスタジオの具体的なアップロード手順

1. 前で作成した画像を準備してください
・PNG形式であることを確認
・背景が透過されていることを確認
・ファイルサイズが1MB以下であることを確認

2. アップロード操作
①「スタンプを追加」をクリック
②ファイル選択ダイアログから画像を選択
③プレビューで表示を確認
④必要に応じてトリミング調整

3. メイン画像の設定
①アップロードしたスタンプの中から1つを選択
②「メイン画像に設定」をクリック
③プレビューで表示確認

4. 各スタンプの詳細設定

a. キーワード設定
①各スタンプを選択
②メインキーワードを入力(例:「おはよう」「ありがとう」)
③サブキーワードを追加(任意)
④英語キーワードの入力(グローバル展開用)

b. 表示順序の調整
①スタンプ一覧画面で「並び替え」をクリック
②ドラッグ&ドロップで順序を変更
③「保存」をクリック

c. プレビュー確認
①「プレビュー」ボタンをクリック
②スマートフォン表示を確認
③PC表示も確認

5. 最終確認と提出

a. 審査前チェックリスト
□ スタンプ数が8個以上40個以下
□ 全ての画像が正しく表示される
□ 背景透過が適切
□ キーワードが全て入力済み
□ 著作権情報が正確

b. 提出手順
①「確認画面へ」をクリック
②内容を最終確認
③利用規約に同意
④「審査に提出」をクリック

6. 審査結果の確認方法

a. 審査状況の確認
・マイページの「審査中」タブで確認可能
・メールでも審査結果が通知

b. 審査結果への対応
【承認の場合】
①販売開始日時を設定
②販売価格を最終確認
③「販売開始」をクリック

【非承認の場合】
①審査コメントを確認
②必要な修正を実施
③再度審査に提出

7. 販売開始後の管理画面

a. 売上確認方法
・「売上管理」タブをクリック
・期間別の販売数確認
・地域別の売上分析

b. 統計データの確認
・ダウンロード数
・売上推移グラフ
・ユーザーレビュー

スタンプメーカーアプリでスタンプを登録する

LINE スタンプメーカー

LINE公式の「スタンプメーカーアプリ」とは?

■概要
・LINE公式の無料スタンプ作成アプリ
・スマートフォンで手軽にスタンプ制作が可能
・テンプレートや素材が豊富に用意されている

■対応端末
・iOS 12.0以降
・Android 6.0以降

 

※LINE公式の「スタンプメーカーアプリ」でスタンドを制作する方法は下記のとおりです。

  • LINEスタンプメーカーアプリを開きます。
  • 新規作成を開始
    ①ホーム画面の「+」をタップ
    ②「スタンプを作成」を選択
  • 指示に従ってスタンプを作成
  • セットを設定
  • スタンプを追加
  • 最終確認と申請

LINEスタンプ作成時の実践的なヒント

■画像アップロード時の注意点
一度に大量の画像をアップロードすると処理が遅くなる場合があります
画像は5~10枚ずつに分けてアップロードすることを推奨

■効率的な作業のために
作業内容はこまめに保存
画像のバックアップを必ず保管
ブラウザは最新版を使用推奨

■トラブル対応
アップロードエラーの場合は、画像サイズを確認
表示崩れの際は、別ブラウザでも確認
不具合時はヘルプセンターに問い合わせ

■ 解像度とファイルサイズのバランス

画質を保ちつつ、ファイルサイズを抑えるには、PNGの圧縮ツールを活用しましょう。

「TinyPNG」や「ImageOptim」などのツールが便利です。

■ 透過処理のコツ

背景の透過は丁寧に行いましょう。特に髪の毛や複雑な輪郭の部分は注意が必要です。

上記に紹介されたPicWish以外、「GIMP」や「Photoshop」などの高機能なツールを使うと、より精密な透過処理も可能です。

■ デバイス間の表示確認

スマートフォン、タブレット、PCなど、様々なデバイスで表示を確認しましょう。

特に小さな画面でも視認性が良いかチェックすることが重要です。

■ カラーパレットの工夫

色数を抑えつつ、メリハリのあるデザインを心がけましょう。

同系色でグラデーションを付けるなど、少ない色で立体感を出す工夫も効果的です。

■ テキストの可読性

背景とのコントラストを十分に取り、読みやすさを確保しましょう。

必要に応じて、テキストに縁取りや影をつけるのも効果的です。

■ トレンドを押さえる

人気のキャラクターや話題のフレーズを取り入れると注目されやすいです。

■ SNSでの宣伝を活用

InstagramやX(Twitter)でスタンプの宣伝をすると、認知度アップに繋がります。

法的・倫理的注意点

著作権と商標権

  • 他者の著作物や商標を無断で使用しないこと
  • パロディの場合でも、元のキャラクターや作品の権利者の許可が必要

AIで生成した画像の使用

  • AIツールの利用規約を確認すること
  • 生成された画像の権利関係を理解し、適切に使用すること

個人情報やプライバシーへの配慮

  • 実在の人物をモデルにする場合は、本人の許可を得ること
  • 特定の個人や団体を中傷するようなデザインは避けること

販売と収益について

価格設定

50コイン、100コイン、150コインから選択可能

1コインは約2円相当

収益の仕組み

販売価格の50%がクリエイターの収入になる

例:100コイン(約200円)で販売した場合、1セット販売につき約100円の収入

支払い

毎月の売上が5000円を超えた場合、翌月末に指定口座に振り込まれる

5000円未満の場合は翌月に繰り越し

税金

確定申告が必要になる場合があるため、詳細は税理士に相談することをおすすめ

さいごに

いかがでしたか?LINEスタンプ作りの世界、想像以上に奥深くて面白そうだと感じていただけたでしょうか。

LINEスタンプ作りは、自分の個性を表現するだけでなく、新しい趣味や小さなビジネスのきっかけにもなる、素晴らしい創作活動です。

技術的な面での不安も、この記事で紹介した仕様やヒントを押さえておけば解消されるはずです。高品質なLINEスタンプを作成し、スムーズに審査を通過させることができるでしょう。

評価:4.3 /5(合計16人評価)ご評価をいただいて誠にありがとうございました
PicWish日本語サイトの編集者として活躍中。画像編集、デザイン、AI技術に精通し、これらの分野で豊富な経験を持つ。大学で芸術とデザインを学んだ後、広告代理店でグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタート。その後、テクノロジーの進化に魅了され、AIと画像処理の世界に足を踏み入れる。現在はPicWishで、最新のAI技術を活用した画像編集ツールについて、わかりやすく丁寧な記事を執筆。趣味は写真撮影と旅行。休日にはカメラを片手に日本各地を巡り、美しい風景や文化を撮影することを楽しみにしている。

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