実は、LINEスタンプの作成は思ったより簡単なのです。絵心がなくても大丈夫です。
さらに、自作スタンプを販売すれば、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなるかも!?
今回は、誰でも簡単にLINEスタンプを作れる方法をご紹介します。
自分の個性を活かしたスタンプで、友達や家族とのLINEをより楽しいものにしましょう。
LINEスタンプの基本仕様
LINEスタンプ・ステッカーを作成する際、以下の仕様を守ることが重要です。
これらの基準を満たすことで、審査をスムーズに通過し、高品質なスタンプを提供できます。
項目 | 詳細 | ポイント・注意事項 |
スタンプの画像サイズ | 推奨:370×320ピクセル 最小:240×240ピクセル 最大:1024×1024ピクセル | ・長方形、正方形可 ・様々なサイズのバランスを考慮 |
ファイル形式 | PNG形式のみ 背景は透過処理 | ・JPEG、GIF不可 ・白背景も必ず透過処理 |
ファイルサイズ | 1枚あたり最大1MB | ・読み込み速度考慮 ・画質を維持しつつ小さく |
画質・解像度 | 最低:72dpi 推奨:300dpi以上 | ・高解像度推奨 ・粗い画像は却下の可能性 |
色設定 | カラーモード:RGBのみ 対応色数:最大256色 | ・CMYKモード不可 ・多色使用でファイルサイズ増大 |
スタンプセットの構成 | 1セット:8〜40個 メイン画像:1枚 | ・バリエーション重視 ・特徴的なメイン画像選択 |
テキストの扱い | フォントサイズ:最小20ピクセル 言語:日・英・韓・中(繁・簡) | ・小さすぎるテキスト回避・多言語は別々に作成 |
アニメーションとサウンド | 静止画のみ対応 音声付きは別カテゴリー | ・GIFアニメ不可 ・音声付きは別ガイドライン確認 |
※dpi(dots per inch):1インチあたりのドット数。高いほど画質が良くなります。
※RGB:赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の光の三原色で色を表現する方式です。
イラストが得意な方向け:手描きLINEスタンプの作り方
まずは、イラストが得意な方向けの作り方をご紹介します。
手描きスタンプを作成する
スタンプのデザインを考える
まずは、どんなスタンプを作りたいか考えましょう。日常会話でよく使う言葉や、オリジナルキャラクターなどがおすすめです。
例えば:
- 方言を使ったユニークな挨拶スタンプ
- 季節のイベント(お花見、夏祭り、紅葉狩りなど)に使えるスタンプ
- ペットをモチーフにしたかわいいスタンプ
人気の傾向としては、シンプルで使いやすいデザイン、季節感のあるスタンプ、癒し系のキャラクターなどが好まれています。
イラストを描く
次に、実際にイラストを描いていきます。
紙に描いてスキャンする方法
- スケッチブックなどに下書きをする
- ペンでなぞり、色を塗る
- スキャナーでデジタル化する
デジタルで直接描く方法
- iPadのProcreateや、PCのClip Studio Paintなどのソフトを使用
- 新規キャンバスを作成(サイズは370×320ピクセル以内)
- ペンツールなどを使って描画
ポイント:
- 線はシャープに、色は鮮やかに仕上げると、スタンプとして映えます。
- 文字を入れる場合は、読みやすいフォントを選びましょう。
PicWishで背景を透過する
- 描いたイラストの背景を透過させるために、PicWishというツールを使います。
- PicWishの背景透過ウェブサイトにアクセス
- 「画像を選択」をクリック
- イラストをアップロード
- 自動で背景が透過されます
- 必要に応じて、手動で細かい部分を調整
- 「ダウンロード」をクリックして保存
スタンプをLINEにアップロードする
LINEクリエイターズスタジオにアップロード
いよいよ、作成したステッカーをLINEにアップロードします。
- LINE Creators Market(Line クリエイターズマーケット)にアクセスします。
- LINEアカウントでログインしてください。
- 「新規スタンプセット作成」をクリックします。
- 必要事項を入力します。
著作権情報
- 作成したスタンプ画像をアップロード(最低8個、最大40個)
- 各スタンプに対応するキーワードを入力(任意)
審査と販売
- すべてのスタンプをアップロードしたら、「確認画面へ」をクリックします。
- 内容を確認し、「審査に提出」をクリックします。
審査には通常1週間程度かかります。
審査に通過すると、スタンプショップで販売開始!
絵が苦手な方向け:AI活用LINEスタンプの作り方
イラストが苦手…という方でも大丈夫!AIを使えば、誰でも簡単にスタンプが作れます。
AIでLINEスタンプを生成する
AIツールの選択
- Midjourney
- DALL-E
- Stable Diffusion
ここでは、比較的使いやすいMidjourneyを例に説明します。
Midjourneyでイラストを生成
- Discordに登録し、Midjourneyのサーバーに参加します。
- 新しいチャンネルを作成します。
- チャンネル内で以下のようなコマンドを入力してください。例:/imagine a cute Japanese-style cat saying “おはよう” with cherry blossoms in the background
- Midjourneyが複数のイラストを生成してくれます。
- 気に入ったイラストを選び、必要に応じて調整指示を出します。例:/imagine same as before, but make the cat more cartoonish and add a speech bubble
- 生成されたイラストの中から、最も気に入ったものを選択
- 「Web」ボタンをクリックし、フルサイズの画像をダウンロード
スタンプをLINEにアップロードする
手描きの場合と同様の手順でアップロードします。
ただし、AIで生成した画像は通常背景が含まれているため、LINEの自動背景透過機能を使用します。或いは、PicWishを使って画像の背景を削除しておいてください。
審査と販売
手描きの場合と同様の手順で審査に提出し、販売を開始します。
※LINE公式の「スタンプメーカーアプリ」でスタンドを制作する方法は下記のとおりです。
- LINEスタンプメーカーアプリを開きます。
- 「スタンプ」を選択して画像をアップロードします。
- 指示に従えスタンプを制作します。
- 完了したら、「販売申請」をタップします。
LINEスタンプ作成時の実践的なヒント
解像度とファイルサイズのバランス
画質を保ちつつ、ファイルサイズを抑えるには、PNGの圧縮ツールを活用しましょう。
「TinyPNG」や「ImageOptim」などのツールが便利です。
透過処理のコツ
背景の透過は丁寧に行いましょう。特に髪の毛や複雑な輪郭の部分は注意が必要です。
上記に紹介されたPicWish以外、「GIMP」や「Photoshop」などの高機能なツールを使うと、より精密な透過処理も可能です。
デバイス間の表示確認
スマートフォン、タブレット、PCなど、様々なデバイスで表示を確認しましょう。
特に小さな画面でも視認性が良いかチェックすることが重要です。
カラーパレットの工夫
色数を抑えつつ、メリハリのあるデザインを心がけましょう。
同系色でグラデーションを付けるなど、少ない色で立体感を出す工夫も効果的です。
テキストの可読性
背景とのコントラストを十分に取り、読みやすさを確保しましょう。
必要に応じて、テキストに縁取りや影をつけるのも効果的です。
トレンドを押さえる
人気のキャラクターや話題のフレーズを取り入れると注目されやすいです。
SNSでの宣伝を活用
InstagramやX(Twitter)でスタンプの宣伝をすると、認知度アップに繋がります。
法的・倫理的注意点
著作権と商標権
- 他者の著作物や商標を無断で使用しないこと
- パロディの場合でも、元のキャラクターや作品の権利者の許可が必要
AIで生成した画像の使用
- AIツールの利用規約を確認すること
- 生成された画像の権利関係を理解し、適切に使用すること
個人情報やプライバシーへの配慮
- 実在の人物をモデルにする場合は、本人の許可を得ること
- 特定の個人や団体を中傷するようなデザインは避けること
販売と収益について
価格設定
50コイン、100コイン、150コインから選択可能
1コインは約2円相当
収益の仕組み
販売価格の50%がクリエイターの収入になる
例:100コイン(約200円)で販売した場合、1セット販売につき約100円の収入
支払い
毎月の売上が5000円を超えた場合、翌月末に指定口座に振り込まれる
5000円未満の場合は翌月に繰り越し
税金
確定申告が必要になる場合があるため、詳細は税理士に相談することをおすすめ
さいごに
いかがでしたか?LINEスタンプ作りの世界、想像以上に奥深くて面白そうだと感じていただけたでしょうか。
LINEスタンプ作りは、自分の個性を表現するだけでなく、新しい趣味や小さなビジネスのきっかけにもなる、素晴らしい創作活動です。
技術的な面での不安も、この記事で紹介した仕様やヒントを押さえておけば解消されるはずです。高品質なLINEスタンプを作成し、スムーズに審査を通過させることができるでしょう。
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